呼び出しか。
「今朝手紙をもらった」とかったるそうに言っていたことを思い出
『鈴木さんは清水くんと仲いいから羨ましいよ』
『同じ部活なんでしょ。もっと積極的にアピールしてさっさと告っ
――そんな勇気私にはないし、そんなことしたくないよ。
「マネージャー、なに、具合悪いの」
呼び出しから帰ってきたのか、いつの間にか席に座っていた彼が眉
「どうして? 全然大丈夫だよ」
「フーン。ならいいけど」
「ほら、」
「な、にこれ……」
「見てわかんないわけ?」
全くなんで俺が橋渡しなんかしなきゃなんねーんだよ、直接渡す勇
マネージャーモテモテじゃん。清水くんに言われたくはないんだけ
――でも、清水くん本当にかっこいいもんね。
そりゃあいつも教室でいる時の彼もかっこいいと思うけれど。
きっとほかの子達は知らない。グラウンドでみんなとプレーする彼
だからこそ、「打倒海堂」掲げて仲間とともに夢を追う彼の邪魔を
「なにそれ、嫌味?」
ふいに頭上から言葉が降ってきた。どういう意味、と便せんから視
「あれ……口にしてた?」
「そりゃもうしっかりと」
私は曖昧に微笑んでごまかした。気恥ずかしいけれど、でもこれは
開けない箱