「最終確認」

「はい」

「カーテン」

「閉めました」

「飲み物と食い物」

「チョコやポテチ等甘味塩味どちらも。飲み物はお茶とジュース。冷蔵庫にはアイスも」

「レコーダーの不調は」

「今のところ見られません」

「ケータイは」

「どちらもマナーモードです」

「他に必要なもの」

「防寒対策にブランケット。他にも箱ティッシュの予備、後携帯の充電器も」

「よし。今回借りてきたのはアクション、ミステリー、サスペンス、ホラー、コメディ、ラブストーリー等計30作品、言うまでもなく長期戦になる。延滞料金を払うことは許されない。その上で互いに無理なく且つ効率よく見られるかが鍵だ」

「うん」

「計画的な睡眠、食事が求められるな。一作品終了毎に最低5分間休憩を入れるか」

「途中どちらかが眠くなったり気分が悪くなったりした場合は、どんなに続きが気になってもキリが悪くても一時停止して休息を最優先しようね」

「だな」

「トイレや電話等で途中退出する場合は?」

「基本的に映画館と同じ。止めずにそのまま流す」

「トイレはともかく、電話は急を用する内容だったりやむを得ず長くなったりするかもしれないから例外にしたら?」

「……んじゃ電話の時は止める。あと飯の準備の時も」

「了解。……それでは時間も限られていることだし、」

「ちゃっちゃと始めますか」

「電気消すよ」

「サンキュ」

 

 ただ映画を見るだけだというのにこの高揚感。こんなことを言い出したのは果たしてどちらからだったっけ。とはいえ、たまにはこんなことも悪くない。テレビの光源を身に受けつつこれから始まる五日間が柄にもなく楽しみしていることは、ここだけの話。

 けれどもその時は知らない。翌々日、映像を流しっぱなしのままお互いに眠ってしまいその後口論になることを。

 

 

 

 

お題:TS〇TAYAで映画を借りまくって観まくる

 

 

 

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「期間内に全て見終わる」という任務遂行>甘い雰囲気になりそうな、聖秀キャプマネの雰囲気で真面目にあほなことしてる同棲中の二人

でも数十作品借りてきた映画の3分の2くらい見終わったGW3日目の後半くらいに流しっぱなしで二人とも寝落ちしてそう そして口論になります