「涙は星になった」なんてメルヘンは持ち合わせていない。大体ぽっかり空いた穴に吹き抜ける風や微かな痛みに気づかぬふりをするので精一杯だ。でもそれは俺が勝手に感じてるだけだから。嘘にまみれていても、これだけは真実だと胸を張れる。誓いを立てる真っ白な彼女へそっと呟いた。どうかお幸せに。
たしかなこと
(大→綾)