時々思うの、清水くんが聖秀野球部のキャプテンじゃなかったら。「打倒海堂」という大きく重い夢に、先輩という壁に苦しむこともあったね。でも他の誰でもないあなただから、皆も私も「『清水大河』率いる聖秀野球部」として、共に夢を追いかけたいと思うの。私達のキャプテンは、あなただけなんだよ。

 

 

☆☆☆

 

 

    時々思う、あいつが聖秀野球部のマネージャーじゃなかったら。勿論あいつがいなくても部はそれなりに回るだろう。でも、真っ直ぐに前を見据えながら隣りにいるあいつだから、俺達は…俺は何よりも救われている。誰にも取って代わることなどできはしない。俺達のマネージャーは、あいつしかいないんだ。

 

 

 

唯一の

(キャプテンとマネージャー)